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『朗読者』はおかしな本?

新潮クレストブックスまたは新潮文庫
『朗読者』ベルンハルト・シュリンク

昨年あたりに読んでものすごく感動して、自分的久々の大ヒットだったなとページを閉じた。某Q&Aサイトで絶賛したこともある。

で、せっかくドイツに来たのであるからドイツ人とこの本について話したい。本屋でもつねに平置きされてる。売れてるはずだ。でもナチ関連なので話題をふっていいのかどうか迷ったが、会話教室の先生ならいいだろうと思った。この人政治的タブーとかあまり気にしない人。

「あのー、Der Vorleserってありますよね」一応遠慮がちに。
「ああ、あの本!komischよね」
えええ?!

個人の戦争責任について、愛について、深い内省を促し。部分における誠実と全体における誠実は矛盾するのか、していいのか、それならばいかにして解決可能なのか、大きく暗い問いを人に突きつけ。なおかつ大きな感動を残す本。そう思っていた私に、先生は
komisch:奇妙な。おかしい。変な。解せない。喜劇的な。こっけいな
というのである。

「な、なんでですか?!」
「おかしいわよ・・・。あれは男性が楽しむものだわ。」
「へえ。そうですか?」
「だって36歳の女性と15歳の少年が?突然家の中でいきなり?ありえないじゃない!私はあの本、ある男性に薦められて読みました。とても気分が悪かった。あれは男が楽しみのために読む本よ」
「だって、でも、あの女性は文盲で・・・でナチに参加して・・・それを彼が読み書きを教えて・・・」
「そうそう!それもありえない話よね」

まあ、言われてみれば確かに、ありえない話、かもしれませんね。しかし、あーた、それを言っちゃあおしまいではありませんか。

ものの感じ方考え方は人それぞれなんだなあと実感。
mimula | ドイツへ・ドイツで | 19:05 | comments(0) | trackbacks(2) |

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この前勢い余ってあれだけ長文書いて、ちょっと息切れしました、ハイ。本日は、あまり長くなくいこうかと。   今、ベルンハルト・シュリンクの『過去の責任と現在の法』という本を読んでる。そう、このブログのトップの、右下で「ご紹介」している奴だ。  
迷い、惑い、考える夜(仮),2005/05/23 1:53 AM
「朗読者」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「グリーン・マイル」、これら最近の作品には共通の構造が見られる。 無実の者を処刑すること。ただそこに向かってそれぞれの物語は無理を承知で様ざまな破綻をものともせず驀進する。周囲の人々は何故か、被告が無実だという
本上まもるブログ,2005/05/23 11:33 PM

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